譜面メーカー2247477(ちぐはぐメロディ)解説
4/13の夜?に譜面メーカーで多くの曲が解禁され、その中からちぐはぐメロディの譜面を作成しました。
今回は多くの遊び心を取り入れたこの譜面について紹介していきます。譜面内容のネタバレが多く含まれるので、まだ遊んでいない方は是非プレイしてからご覧ください。
- 譜面を作成したきっかけ
- 基本コンセプト
- 個別ネタ解説
- 9c,27c (イントロ)
- 122c キュンキュンしちゃう
- 131c 恋みたいなライブ
- 207c 全然ダメダメ
- 216c あっ、ひらめいたかも
- 231c それじゃはい、どうぞ
- 254c 君は空浮かぶサンスマイル
- 283c うっわ…
- 301c やった!
- 305c センスの無さ
- 324c 何か言ったかしら?
- 338c サンサンスマイル
- 358c ハート込めた
- 419c ちぐはぐでもいいでしょ?
- 464c ドレミソファ
- 475c 好きを乗せた
- 521c ラパラパパンパン
- 542c 歌えばエビバディハッピー
- 655c ワンツーさんはい
- 683c ポニテ・ツインテ・アンテナ
- 710c みんなゆらゆら揺らしましょ
- あとがき
譜面を作成したきっかけ
推し達が歌ってる推し曲だからなのですが、それに加えて公式のExpert譜面にも影響を受けています。
公式譜面は☆25のExpertとしては珍しく、ほとんどボーカルに合わせた音取りになっています。*1つまりそれだけ「この曲はボーカルを活かすべきだ」と公式譜面職人が考えているということでしょう。
その点については同意で、可愛い子達が可愛い声で可愛い関係性を歌っているのだからそれを無視するなんてことは出来ません。公式譜面もそれは意識していて、Hardから進化したハートとか、スマイル(を意識した)配置のような遊び心も盛り込まれてるのですが、いまいち何かが足りない…その正体は、「聞こえてくる声と見えている色の不一致」でした。
例えば『センスの無さ』では珊瑚の声が聞こえてくるのに画面には橙のスライドが降ってきます。一応端っこの方に緑TAPがありますが橙の方が目立ちますね。普段はあまり気にしないのですが、この曲に限ってはソロパートでの台詞のやりとりが印象的であるため、どうも気になってしまいます。
もちろん、使用する色を偏らせるとスコアシステムへの影響もあるので極端なことは出来ないでしょうが、せめてポニテ・ツインテ・アンテナ地帯の色合わせはしておいて欲しかったという気持ちがあり、そこに凡庸なパズルが当てられたのを見て「そういうのは譜面メーカーでやってね」というメッセージなのだと受け取りました。分かった、じゃあやってやるよ。そして早く曲を解禁してくれ
基本コンセプト
公式譜面のボーカルを重視した音取りを踏襲しつつ、そちらに無かった要素として、歌い分けを色で表現することを実現するのが第一目標でした。
ただし、二名で歌っている部分については特に拘りや縛りを持たないでやっていました。理由は間違っていたら恥ずかしいから 意図せず自然に表現出来ている箇所もありますが、コンセプトの時点ではソロパートだけを対象としています。
次にキャラの感情を特殊ノーツで表現すること。これはいつもやっていることなので平常運転です。
あとは特徴的な歌詞に対してそれを表現するような配置を充てること。公式譜面のハート型配置が典型例ですが、これもよくやっていることなので平常運転ですね。
一言でまとめれば、ボーカルを最大限活用するといった感じです。難易度に関しては、自分がストレス無く遊べるくらい(☆25相当)を目指しました。
個別ネタ解説
ここからは上記コンセプトに基づいて入れた小ネタの紹介です。
歌い分けは当然のように入っているのでそれ以外を挙げていきます。
9c,27c (イントロ)
制作者は舞菜×珊瑚派。まだボーカルが入らない隙を狙って宗教的主張を挟んでいく。
122c キュンキュンしちゃう
キュンキュンしちゃうのをハートのノーツで表現。
131c 恋みたいなライブ
恋みたいなのをハートで表現。舞菜のソロパートであること、4列鳴らすと音の強さが過剰なことから橙だけで良いところ、敢えて緑を混ぜているのは当然制作者の主張である。
207c 全然ダメダメ
ダメダメなのを×印で表現しつつ、ダメージノーツで装飾。
216c あっ、ひらめいたかも
歌詞の流れ的には上向き矢印のスキルノーツが来ても良いところだが、後の展開を知らなくても明らかに良からぬことを考えたなと思わせる声だったので、ダメージノーツ配置とした。一文字でこれだけ表現してしまう演技は流石の一言。
231c それじゃはい、どうぞ
まなさんごが「それじゃはい、どうぞ」と言ってくれる。可愛い。5億点が2人分で10億点よ!という制作者の気持ちが乗ったハート。
254c 君は空浮かぶサンスマイル
このあたりは音取りがボーカル合わせではないが、意識したのは裏の音ではなく4thLiveでの観客によるクラップ。まだ2回目のお披露目にも関わらず、示し合わせたかのように手を叩くオタクの団結力に感銘を受け、この要素は取り入れたいとずっと思っていた。
このリズムで合ってたと思うけど映像媒体が出ていなくて確かめようがないので、公式は一刻も早く4thLiveの円盤を発売してください。
283c うっわ…
ドン引きする珊瑚の心情をダメージノーツで表現。紗由の駄ポエム展開により、左手側が距離1に対し右手側が距離3という美しくない移動になったことも拍車をかけているらしい。
301c やった!
喜ぶ紗由の心情をハートで表現。舞菜紗由教徒の人は橙を巻き込んであげるといい感じ。
305c センスの無さ
センスの無さを×印で表現。こちらは相手が(珊瑚にとっての)紗由であること、先ほどの舞菜のラップよりもヤバいの*2が投げつけられたことから全体がダメージノーツとなっている。
324c 何か言ったかしら?
紗由と珊瑚が衝突する場面。珊瑚の台詞は無いが、緑のダメージノーツが添えられているのはごく自然な流れだろう。
338c サンサンスマイル
紗由と珊瑚が衝突する一方で、舞菜が口ずさんでいる『サンサンスマイル』が具現化した形。7枠使わないと表現出来ないので青と緑にも出演してもらったが、これを舞菜の力で平和に収めたとする解釈もあるとか。音取りとしては『何か言ったか"しら"』に合わせて強い部分が鳴るようになっている。
358c ハート込めた
歌詞の通りハート型で、公式Hardと同じ。個人的にはExpertの盛った形よりシンプルなこちらの方が好き。
419c ちぐはぐでもいいでしょ?
歌詞の通り『ちぐはぐ』なパズル*3を入れたいとは思っていた。
語感からパッと思いつくのは、左右で動きが異なる(いわゆる混フレ)配置だが他の場面でも使用するため、それだけだとあまり特徴が出なさそう。ということで普段はほとんどやらない左右で異なる色を持ってのパズルとした。*4
動きまで大きく変わってしまうと処理負荷が大きくなるため、動きと形は左右同じでタイミングをずらして『ちぐはぐ』感を演出し、最終的にこの形になった。
実際にプレイしてみると、対称の動きとして見るとタイミングは異なるが、同方向の動きとして同じタイミングで動かすことになるため言うほどちぐはぐ感は無い…のだが音の鳴り方が良すぎたためそのまま採用した。
464c ドレミソファ
音階を1~7のレーンに割り当て、『ドレミソファ』の順番通り、1→2→3→5→4の順にノーツが降ってくる。
この後の展開的に同じ色が隣同士固まっていた方が都合が良いためTAP後パズルを挟み青と緑を中央に寄せていった。
475c 好きを乗せた
『好き』なので当然ハート。舞菜からしてみれば紗由も珊瑚も好きな相手なので当然の配置であるが、舞菜の浮気性を表現する意図は無いことだけ申し添えておく。
521c ラパラパパンパン
この動きに元ネタがあると気づいた人はなかなかの通である。
このパズルの動きは4thLiveでの振り付け(腕振りの動き)を基にしている。現地参加で後方の席だったため正直あまり振り付けは見えていなかったが、この部分だけは印象に残っていたので譜面中に取り入れた。別の曲やパートと勘違いしている可能性もあるけどパズルとして不自然ではないと思うのでその時はその時で。
なお、橙緑にハート、青緑にダメージを装飾するのは職業病のようなものであり特に歌詞展開との関係は無い。
この動きで合ってたと思うけど映像媒体が出ていなくて確かめようがないので、公式は一刻も早く4thLiveの円盤を発売してください。
542c 歌えばエビバディハッピー
Everybodyなので3色全部使い、それがハッピーなので全枠にハートが降ってくる。
ちなみに公式HardとExpertの譜面が、ラスサビの同パートも含め【Everybodyと言いつつ橙と緑のみで構成されている】ため公式譜面職人の主張が垣間見える箇所として有名。*5*6
655c ワンツーさんはい
歌詞に合わせて橙ノーツが1→2→3個と増えていく。中央が地蔵になりがちな配置だが3枠全部動かす必要があり、時間の余裕もあるので無誘導でも許されるレベルになっていると思う。
公式Expert譜面でも数字のネタだけは取り入れられている。
683c ポニテ・ツインテ・アンテナ
この譜面を作った一番の理由にして一番の見どころ。髪型を模した配置が降ってくる。
紗由のポニテ
ポニテと言われてるがサイドテールの方が近いのでは?という疑問があったため横から伸びている感を出した。*7
珊瑚のツインテ
作画コストが低すぎて申し訳なくなる。シンプルイズベストということで。
舞菜のアンテナ
これも8分間隔で置いているだけなので作画コストは無いも同然だが、アンテナと言われればそう見えてくるので置き得な配置。
ポニテツインテまでは簡単に描けるのだが、その後のアンテナは橙を3つ並べる取り方も考慮しなければならず、無理なく・多解釈が発生しないような配置に持っていくのに意外と苦労した。
橙3つを並べない場合、頂点にあたる部分を左右どちらで取るか問題も発生するので、その後の『ピョコピョン』と合わせて解決した。
710c みんなゆらゆら揺らしましょ
紗由のソロパートだが、青を持って動かすのが配置上厳しかったので緑に託した。
こうすることで、『ゆらゆら』動かす場面で3色見えて『みんな』動くだけでなく、珊瑚だけ動くものが2つあるという細かすぎて伝わらない表現も出来るようになったのでこれはこれで良かったと思う。
本当にどうでもいい話。『ゆらゆら』のイメージとして対称に動かすのと同方向に動かすのを思い浮かべる人がいると思うが、右手側は左右どちらに動かしても青を拾えるため両方の需要を満たせるようになっている。
特にこだわりが無ければ、2段目は左側に抜けるとその後のスライドと始点が合うので少しやりやすくなるという認識でOK。
あとがき
小ネタは以上です。分かりやすいものから細かいものまで、こうして見ると結構入れたものですね。譜面全体としては、公式譜面攻略が済んでいる人には程よい難易度で、かつ遊び心豊富な譜面に仕上がったと思います。
曲が良いので作っていて全く苦にならず、いろいろな表現が出来て楽しかったです。音楽ゲームとしての面白さだけでなく、こんな楽しみ方もあるのだと刺激になれば幸いに思います。次はライブで見たサビでの腕振りが特徴的だったクレマチスの譜面でも作ってみたいですね。でも…
映像媒体が出ていなくて振り付けを確かめようがないので、公式は一刻も早く4thLiveの円盤を発売してください。
おわり。
*1:Hardがボーカル合わせ、Expertが音楽合わせの音取りがベースになることが多い
*2:制作者の主観
*3:ちなみに公式Hardは途中で持ち替えを要求し、Expertは合わせが避けに変化するためなんとなく『ちぐはぐ』を意識したパズルになっている。
*4:自分は両手で違う色を持って違う動きを要求されると処理能力が追い付かない
*5:ちぐはぐ舞菜のストーリーは青だけアンハッピーな感じで終わるので仕方ないね
*6:EasyとNormalは青と緑だけで構成されている。緑は全難易度皆勤であるため、この三人で居ることで一番ハッピーなのは珊瑚なのではないかという疑惑もある
*7:歌詞では語感の良さを重視したものと思われる